2024年はアルデヒド香水が大豊作の年

投稿者 : 田中太郎 on

2024年はアルデヒド香水が大豊作の年

2024年の香水はアルデヒド、バニラ豊作の年だったなと感じます。2023年がタバコ香水が多かったのとは打って変わってと言う感じですね。

アルデヒド香水はシャネルの『No.5』に代表されるC-10、C-11、C-12をはじめクラシカルな風合いのイメージが強く、またクリーン、フレッシュ、清潔感、洗い立てのリネンなどなどと評される事も多い香料。中でも2024年はアルデヒドをオーバードーズしたクラシック回帰ものというか、現代版に再構築したネオクラシックの様なフレグランスが粒揃いであった様に思います。

では2024年に発売されたアルデヒド香水のうち、代表的なものを振り返ってみましょう。

※値段はこの記事執筆当時のものです。

アクネ ストゥディオズの『アクネ ストゥディオズ パー フレデリック マル』

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フレデリック マルとアクネストゥディオズがコラボしたのですが、これがまさかの大容量アルデヒド。パウダリーフローラルや桃との組み合わせでクラシカルな(例えばゲランの『ミツコ』の様な)ニュアンスを出しつつも、現代的なフレッシュネスがあります。

50mL 38,500円
100mL 54,780円

Zaraの『(フラワー プリーズ) 』

 

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まさかのZARAからもアルデヒド香水が。それもメンズとしてのリリース。

これまでメンズはフゼア調、レディースは甘めのフローラルでほぼ固定だったのですが、ここ最近は調香師を前面に推したりこのような流行の最前線に歩を進めることが増えてきたZARA。この『フラワープリーズ』もリネンのクリーンな香りと共にアルデヒドがしっかり効いており、甘さの無い硬質なアンバーへと変わります。いや、にしてもこの値段て。

100mL 3,590円

ディオールの『ニュー ルック』

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調香師がフランソワ ドゥマシーからフランシス クルジャンへとバトンタッチして、いくつかの既存作品も再構築。その中の一つがこちら。オリジナルから更にアルデヒドをシャープに突き詰めた様な、清潔感の権化。その後柔らかい乳香へと滑らかな遷移をキメます。これちょっと欲しいんですよね。

40mL 19,140円
125mL 39,600円
250mL 55,880円

シャネルの『コメット』

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2024年リリースの中では少し古風な顔つきのこちら。チェリーブロッサム、バイオレット、ヘリオトロープといったフローラルブーケをアルデヒドが束ねる形で、レディースっぽさがあります。

75mL 33,000円
200mL 57,200円

ルラボの『コリアンドル 39』

 

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世界各都市限定のシティエクスクルーシブのラインの1つで、こちらはメキシコシティのもの。シティは毎年9月にここ日本でも購入できます。こちらはなんとコリアンダー(つまりパクチー)を軸にアルデヒドを増長した香り。肌乗せするとだいぶ変わったグリーンノートである事が掴めるかと思います。これもすごく好き。ただし希少な香料を使うからかお値段が高めで躊躇します。

1.5mL 1,650円
15mL 22,110円
50mL 48,730円
100mL 70,180円

ジョー マローンの『ムスク メメント』

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昔ながらのソープバー(石鹸)をテーマにした作品。石鹸っぽさといえばアルデヒドとムスクなので、その通りの座組です。昔ながらと言うだけあってアルデヒドの割合が高いです。ジョーマローンでもこういうのやるのね、と新しい魅力を見ました。

30mL 11,550円

アルマーニ プリヴェの『ブランコガネ』

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タイトルの「Blanc(白)」から察せられる通り「白」にこだわった作品で、2種のホワイトジャスミンとアルデヒドが使われております。シプレ調に分類される香り。

100mL 52,250円

エスティローダーの『ホワイト リネン レガシー』

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フレデリック マル監修のレガシーコレクション5作品の1つ。香りはもう典型的なアルデヒドとローズのシプレノートで、シャネルの『No.5』だとかそろそろ終売になる(なった?)セルジュ ルタンスの『クレール ドゥ ムスク』辺りと競合しますね。アニマリックなムスクとともにベースのお香が燻ります。実はこういう堅めの香り大好きです。

100mL 48,400円

以上です。他にもアルデヒドを使ったものは多数ありますがこの辺で。センテンティアでも複数の香水を扱っておりますのでぜひご覧ください。

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