フエギア、バイレード、トムフォード…ここ最近の新作香水まとめです。今月も大変豊作ですね。当店扱いの商品ではないのですが、いちフレグランス好きとしてここ最近私が試しに行く新商品たちをまとめてみました。中にはいくつかすでに試したものもあります。
エルメスの『バレニア』
9月2日先行発売。公式ページ
肌乗せしてみましたが、マジカルフルーツのトロピカルジュースな香りでした。系統的に春か初夏くらいに出てそうではあります。
ディプティックのレ ゼサンス ドゥ ディプティック コレクション
9月3日全国発売。公式ページ
新たに作られたプレミアムラインとしての5種類で、珊瑚や真珠など自然がもたらす5つの宝物の香りを表現しています。アラビカコーヒーの香り、『ボワ コルセ』などは最も人気が出そうですね。私はよく似た日本未発売のステファン アンベール ルーカスの『サンド ダンス』という同系統の香水を持っているので購入は見送ったのですが、これ持ってなかったら買っていただろうなというぐらい良い香りでした。
香りの解放区(香水イベント)
9月4日開始〜10月1日まで。公式サイト
昨年よりスタートしたバンタンデザイン研究所キャリアカレッジのフレグランスクリエイターコース第一期生による16ブランドが一気に展示です。講師のリベルタパフューム山根さんをはじめとする多くの香水業界や香料会社の協力を経てかなり尖ったブランドに仕上がっていて面白いですよ。SNSアカウントリストがなかったので私が勝手に一覧表を作ったのがこちら。
メゾン クリヴェリの『チュベローズ アストラーレ』
9月4日発売。公式ページ
濃厚なチュベローズ、オスマンサスを使ったイブニングタイム向けな香り。賦香率も高めで世界観に没入できます。
ペンハリガンの『ザ ダンディ』
9月4日発売。公式ページ
ウィスキー特有の喉から鼻腔を抜けるあの香りを再現。ラズベリーのアクセントに徐々にスモーキーに変化していきます。
バイレードの『デザート ドーン』
9月5日発売。公式ページ
カルダモンとキャロットシードのほの甘い香り。言うほど砂漠とか中東っぽい強さは無かったです。バイレードらしくくっきりとした掴みどころをあえて作らない仕様なのが良いです。
エスティローダー ザ レガシー コレクション
9月6日発売。公式ページ
フレデリック マル監修という鳴物入りで話題に。全5点。
ジバンシィ ランテルディ インテンス アブソリュ
9月6日発売。公式ページ
ほぼ通常のランテルディ…かと思ったらタバコとラムでダークモードな装い。
ディオール エスプリドゥ パルファン
9月6日発売。公式ページ
通常ラインの5つを高濃度にしたものですが、肌乗せしてみた感じではいずれも香料のバランスを再調整していると思います。私はアンブルニュイが気に入りました。
フエギアの『ノクトゥルナ』
9月13日発売。公式ページ
メキシカンバニラとカカオの組み合わせに、ショコアトルなどにも感じるパイナップルやマンゴーの様な甘さがあり、最後はややタールっぽいスモーキーさへ。これはグルマン派 or グルマンとは言えない派で意見が二分している様ですが、私はどちらかと言うとグルマンと思う派です。
トムフォードの『ブラック ラッカー』
黒漆の香り、という新しい境地を開いており大変面白い香りです。ウッディノート好きにおすすめ。
オブヴィアスの『スコヴィル』
9月13日発売。公式ページ
カプサイシンを計る単位である「スコヴィル」を名前にした、唐辛子の香り。こういうニッチな香りとても好みです。通常この手の香りは揮発性が高いのですぐ飛ぶのですが、これはどういう香料なのかすっごい「持ち」が良いです。
イストワール ドゥ パルファンの『This is not a blue bottle 1/.7』
9月13日発売。公式ページ
イストワールのブルーボトル数年ぶりの新作。ココナッツに南国フローラルのフランジパニ、バニラと明るいトロピカルな香り。だいぶパウダリーでこういうのが好きな人にはめちゃくちゃ刺さると思います。
メゾン ルイ マリーの『No.14 イシラ』
9月13日発売。公式ページ
まったり甘くフルーティな出立ちで、ルビーグレープフルーツにダークプラム、オスマンサスとかわいらしく思えてくるのですが、根底にはジャスミンやローズの煌びやかな花束があって二面性を感じます。
クリードのアンバー ユニバース コレクション
9月18日発売。
まさかの公式ページ無し。甘めスモーキーなタバコの『ケンタウルス』とドライなアイリスの効いたこれまた少しスモーキーな『デルフィナス』の2つ。オリエンタルな作品です。『ケンタウルス』は特にすごく好みでした。
ディプティックの『オー ナバティ』
9月19日発売。公式ページ
上記にある通りレ ゼサンス ドゥ ディプティックから間もなくディプティックからの新作。アンバー調でイモーテルを基軸にした香り。
ゲランの『シャリマー ミレジム ジャスミン』
10月1日発売?(公式の言及見つからず。先行は9月19日発売)。公式ページ
ゲラン毎年恒例、シャリマーの特別版が今年もリリース。2024年はジャスミン増強版。肌に乗せてみると、確かにもうそのままジャスミンの割合が強まりました、という感じの香りでした。
ただベースノートなどは結構いじってあって、ドライダウンの際にアンバーノートが通常版と違うというか、よりスモーキーなものになっていると感じました。
肝心のジャスミンはとても綺麗なへディオンのグリーンフローラルみがリッチにでており、17,000円台での販売価格はリーズナブルですね。
ブリオーニの『スアーブ』
9月25日発売(先行発売は9月12日)。リリースページ
こちらもまさかの公式ページ無し。勿体ない…
香りはタンジェリンから始まり、案外落ち着きのあるウッディ偏重型の香り。後半やや甘くなります。アンバリックな土台にレザーやベチバーが乗ります。
青山フラワーマーケットの『オスマンサス』
9月27日発売。公式リリース
花屋としての矜持を発揮した、リアリスト的な香りで知られる青山フラワーマーケットのフレグランス。昨年も発売され即完売した『オスマンサス』が今年も9月に発売という事で香水アカウントの皆さんがザワザワしています。価格は不明ですがおそらく3,000円台でしょう。
ミラー ハリス ストーリーズ コレクション
10月2日発売。公式ページ
こちらはこれから発売ですが、5月にいち早く先行展示していたので試行した人も多いはず。文学作品から着想を得たシリーズです。いずれもミラーハリスらしいボタニカルなグルマンとフローラル。
それ以降
そしてこの後10月には日本最大の香りの祭典、サロンドパルファンが控えています。そちらもまたレポートしたいと思います。
また当店センテンティアも質の良い香水を扱っておりますので、よろしければぜひ覗いてくださいね。それでは。